こんにちは。
裏垢女子のすず(@suzu_o0o)です。
今日は月見草のサプリメントの効果について考えていきましょう。
月見草の効果と副作用 | 医薬品との相互関係について
月見草の種子から得られる脂質(月見草種子油:Evening primrose seed oil)が伝統的に薬用・食用に用いられてきました。
月見草種子油には、γリノレン酸(GLA)、リノール酸、ビタミンEが含まれます。
月見草種子油の薬用作用はGLAに依存する部分が大きく、抗炎症作用が知られています。
例えば、GLAはIL-1β産生を抑制する事で関節リウマチへの効果が期待されています。
この作用の為、月見草種子油が関節リウマチやアトピー性皮膚炎に利用されています。
女性特有の悩みにも効果がある
このような病態ではGLAあるいはDGLA等の脂肪酸の体内濃度が低下しているという報告があります。
そこで、月見草種子油がPMSやADHDに対しても用いられてきました。
月見草種子油の薬用利用として、
これらに関する報告があります。
臨床試験では、
このような疾患に対する月見草種子油の働きが検証されました。
乳房痛に対する効果
具体的には、イブニングプリズムローズ種子油の摂取により、周期性乳房痛患者の45%、非周期性乳房痛患者の27%における改善効果が証明されました。
この効果はブロモクリプチンと同程度であり、ダナゾールよりは劣る結果となりました。
初期の研究では、アトピー性皮膚炎に対する効果が示されています。
例えば、アトピー性皮膚炎の小児患者24名を対象に4週間の投与によって症状改善が認められました。
また、成人患者25名を対象にした二重盲目試験では、12週間の投与によって有意な改善が認められました。
さらに、二重盲目試験偽薬対照試験にて、アトピー性皮膚炎の乳児における脂質改善効果も示唆されています。
一方、効果を認められなかったとする研究も報告されています。
ADHDに対する効果
ADHD(注意欠陥多動障害)に対する効果が示されています。
例えば、7歳から12歳のADHD患者132名を対象に、ランダム化二重盲目検査をして、魚油とイブニングプリズムローズオイルを15週間併用投与したところ、改善が示されました。
臨床研究では、イブニングプリズムローズオイルの投与によるPMS(月経前症候群)の関連症状を改善する明確な作用は検出されていません。
これは投与期間が4カ月と短い為であり、効果の検出には6か月間の投与が必要です。
骨粗鬆症
イブニングプリズムローズオイルと魚油、カルシウムとの併用投与により、高齢者における骨粗鬆症の改善効果が見られたと研究があります。
予備的な研究結果では、リウマチ患者の症状改善に対してイブニングプリズムローズオイルが有効であったりと報告があります。
なお関節リウマチいたいしては、標準治療が有効であり、確定診断が得られたら速やかに西洋医学による治療が有効です。
一般的に安全性は高く、適正使用による安全性は高いと考えられています。
小児を対象にした試験でも問題はありませんでした。